発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009116206
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78歳女。下部消化管内視鏡検査で横行結腸脾彎曲部寄り約3/5周を占める2型進行癌を指摘された。鎖骨中線上に肝を1横指触れる以外、身体所見上以上は認められなかった。麻酔の導入はフェンタニル静注で急速導入で行った。結腸吻合を端々吻合で行い、止血を確認し、ドレーンを横行結腸吻合部を経由するように留置し閉腹した。術後1日目に両側耳下腺腫脹、採血で高アミラーゼ血症を認めた。耳下腺腫脹・唾液腺由来のAmy高値よりアネスセジアムンプスと診断した。術後3日目には耳下腺腫脹は改善し、術後4日目より飲水、術後5日目より食事開始、術後7日目に抜鉤、術後8日目にドレーン抜去、経過良好で退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2009