発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015199773
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68歳女。左乳房の腫脹を主訴に当院を受診した。初診時、乳房超音波では左乳房CA領域に境界不明瞭で、辺縁粗雑、不整形な33.1×31.2×17.9mmの充実性腫瘤を認め、内部は低エコーで石灰化を認めた。造影CTでは左乳房上部に、内部変形、壊死を伴う3cm大の不整な腫瘤を認め、左腋窩部には複数の腫大リンパ節が認められた。穿刺吸引細胞診では異型細胞が孤立散在性にみられた。以上より、病理IIIbの乳癌と診断し、胸筋温存乳房切除術・腋窩リンパ節郭清(Level I、II)を施行した。病理組織学的に乳腺pleomorphic carcinomaと診断され、術後化学療法としてFEC療法を3コース、weekly paclitaxelを12回施行した。術後1年6ヵ月経過した現在、再発はみられない。
©Nankodo Co., Ltd., 2015