StageIV大腸癌に対する外科的治療戦略
腹膜播種に対する外科的治療戦略
小林 宏寿
1
,
固武 健二郎
1東京医科歯科大学低侵襲医学研究センター
キーワード:
腫瘍播種
,
大腸腫瘍
,
腹膜腫瘍
,
分類
,
大腸切除
,
細胞減量手術
,
腹膜切除
,
癌取扱い規約
Keyword:
Classification
,
Neoplasm Seeding
,
Peritoneal Neoplasms
,
Colorectal Neoplasms
,
Cytoreduction Surgical Procedures
pp.34-38
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015060537
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腹膜播種は初発大腸癌の5%前後に存在するきわめて予後不良な転移形式であり,TNM分類では腹膜播種があればもっとも進行度の高いStageIVBに分類される.しかし,切除が奏効して長期生存が得られる腹膜転移例も少なからず存在することが知られており,『大腸癌治療ガイドライン』では,限局性腹膜播種(P1,P2)に対しては,過大侵襲とならない範囲で原発巣と同時に切除することが推奨されている.腹膜播種に対する減量手術(CRS)+腹腔内温熱化学療法(HIPEC)併用療法,全身化学療法への期待は大きいが,いまだ検討の余地が多く残されている.
©Nankodo Co., Ltd., 2015