発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015149835
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37歳女。下腹部痛を主訴に当院を受診し、血液検査で炎症所見が軽度上昇していたが、造影CTで異常所見はなく、尿路感染疑いにて外来加療とした。しかし、3日後に腹痛の増強を認め再受診し、CRPの上昇、造影CTで回腸に連続し盲端に終わる腸管様構造物を認め、同部の壁肥厚と周囲脂肪組織の濃度上昇を認めたため、Meckel憩室炎と診断し緊急入院となった。腹腔鏡下に手術を施行し、回腸末端から約50cm口側の回腸に腫大したMeckel憩室を認め、軽度腹水、壁側腹膜への炎症波及も認めた。Meckel憩室と結腸間膜、小腸、子宮との癒着を認めたため剥離し、炎症が高度であったため小腸部分切除および小腸端々吻合を行った。病理組織学的にMeckel憩室炎と診断し、経過良好で術後16日目に退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015