発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014343876
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72歳男。胆石膵炎にて保存的に加療されており、その際のCTで胃小彎にリンパ節腫大が指摘された。上部消化管内視鏡にて食道隆起性病変が認められ、隆起部の食道生検では扁平上皮癌と診断された。術前診断として食道扁平上皮癌Lt-type 0-Is、T1b、N2、M0-Stage IIと診断し、外科的根治術の方針とした。右開胸開腹・胸部食道亜全摘・胸骨後頸部胃管吻合術・2領域郭清を施行した。術中、転移を疑わせるリンパ節腫脹を認め、リンパ節郭清を行った。術後診断は、扁平上皮癌を伴った食道内分泌癌(小細胞型)、Lt-type 0-Is、pT1b(SM1)、ly3、v0、pIM0、pPM0、pDM0、pRM0、pN3、M0-Stage III、Cur Bであった。術後様々な感染症を合併した。その後、播種性血管内凝固(DIC)を合併し急速な増悪経過をたどり、術後第96病日に死亡した。
©Nankodo Co., Ltd., 2014