発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014126093
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
70歳男。パーキンソン病の診断で通院中であった。下腹部痛と嘔気を認め、救急搬送された。腹部CT検査所見より、消化管穿孔の診断のもと緊急試験開腹手術となった。腹腔内には黄緑色調の腹水を大量に認めた。Treitz靱帯より約80cm肛門側の空腸に狭窄部位と大きさ5mm径の穿孔部を認め、穿孔部を含む小腸を部分切除した。小腸間膜に腫大したリンパ節を認めたため併せて切除した。再建はAlbert-Lembert縫合で端々吻合した。病理組織学的所見では、びまん性B細胞性大細胞型リンパ腫が示唆された。また小腸間膜のリンパ節にリンパ腫の転移を認めた。術後7日目より流動食を開始した。術後28日目、びまん性B細胞性大細胞型リンパ腫の診断のもと、化学療法目的で他院へ転院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2014