発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013350526
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60歳代男性。胸やけを主訴とした。上部消化管内視鏡検査では胃体上部に0-IIa病変が認められ、上部消化管内視鏡所見にてU、Ant、20×20mm、Type O-IIa、cTlb(SM)、cN0、M0、cStage IAと診断された。腹腔鏡下胃全摘術が施行され、術中に内視鏡を用いて吻合部を内腔から確認したところ、本流である挙上空腸側に吻合器への粘膜の挾み込みによる吻合部狭窄が認められた。以後、挙上空腸と盲端側の空腸を腹腔内で側々吻合を施行した(ρ吻合)。その結果、術後6日目の造影検査では造影剤は吻合部を屈曲して通過しており、盲端側の空腸からρ吻合を通り挙上空腸の本流へと流れていた。尚、患者は術後7日目より食事開始し、術後14日目に軽快退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013