発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006198939
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著者らが腹腔鏡補助下幽門側胃切除術を施行しBillroth I(B-I法)再建を行なった早期胃癌41例を,器械吻合群8例と手縫い吻合群33例に分け,これらを比較検討した.器械吻合はサーキュラーステイプラーを使用し,手縫い吻合はGambee法で行なった結果,小切開創の平均長,平均手術時間は両群間で有意差を認めなかったが,術後の縫合不全・通過障害は器械吻合群ではいずれも0例に対し,手縫い縫合群ではそれぞれ4例,6例で認められた.平均在院日数は器械縫合群25.8日,手縫い縫合群32.5日であった.以上より,サーキュラーステイプラーを用いたB-I法再建は通過障害や縫合不全を減らす安全性の高い吻合方法であることが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2006