大腸癌肝転移up to date
大腸癌肝転移肝外病変への対処法 肝門部リンパ節転移
三瀬 祥弘
1
,
國土 典宏
1東京大学 肝胆膵外科・人工臓器移植外科
キーワード:
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
リンパ行性転移
,
大腸腫瘍
,
臨床試験
,
リンパ節郭清
,
後向き研究
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Hepatectomy
,
Liver Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Lymphatic Metastasis
,
Retrospective Studies
,
Colorectal Neoplasms
pp.867-871
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013320662
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大腸癌肝転移に肝門部リンパ節転移を伴う症例の予後は不良であり,現状では根治手術の適応とされない場合が多い.1990年代に多く報告された肝門部リンパ節郭清併施の肝切除前向き研究では,郭清による長期予後改善効果がないことが示されたが,集学的治療を前提とする近年の報告では,病期診断目的にリンパ節郭清が推奨され,適切な化学療法の付加による予後改善の可能性が示唆されている.今後さらなる検証により,肝門部リンパ節転移に対する治療方針は大きくかわる可能性がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2013