症例
椎茸丸飲みにて食餌性イレウスをきたした1例
岡本 直通
1
,
石崎 宏美
,
廣延 綾子
,
土田 恭幸
,
西原 礼介
,
吉田 研一
,
中村 浩之
,
中光 篤志
1産業医科大学 精神科教室
キーワード:
異物
,
消化器外科
,
食物
,
腸閉塞
,
病勢悪化
,
シイタケ
,
緊急手術
,
小腸疾患
,
腹部CT
Keyword:
Food
,
Foreign Bodies
,
Intestinal Obstruction
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Disease Progression
,
Shiitake Mushrooms
pp.711-714
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017260617
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70歳代女。腹痛、嘔吐を主訴とした。生来健康で認知症はなかったが、ほぼ無歯顎で丸のみの食習慣があり、救急搬送時には右下腹部を最強点とする圧痛、腹部全体の自発痛、反跳痛ならびに筋性防御を認めた。入院時には軽度の炎症反応の上昇を示し、腹部単純CTでは左下腹部の小腸内に異物が疑われ、その口側の小腸は拡張してイレウスを呈していた。食餌性イレウスが疑われ、症状増悪傾向で腸管虚血の可能性が考慮されたため、緊急手術で内容物を摘出したところ、内容物は椎茸であり、小腸の壊死所見は認めなかった。
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