発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003304850
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51歳男.腹痛を主訴とした.術前の腹部CT検査で消化管異物を疑い手術を行った.回腸を切開すると内腔には直径4cm大迄の硬い餅が十数個充満しており,餅による食餌性イレウスと診断した.本例は,性急な性格とともに早食い,丸飲み傾向があり,歯牙の手入れがなされていないため,歯牙がう蝕,欠損し,食物の咀嚼が不十分となり,本来消化が良いはずの餅によっても,本症が引き起こされたと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003