膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の最新知見
IPMNをめぐる諸問題
田中 雅夫
1
1九州大学 大学院臨床・腫瘍外科
キーワード:
術前診断
,
腺癌
,
腺腫
,
分類
,
膵管内乳頭腫瘍
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Adenoma
,
Classification
pp.472-475
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008184837
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膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)は分枝型と主膵管型に大別される。分枝型の進行型と思われる混合型の定義は明確でなく主膵管型に準じて治療してよいのかどうか、切除適応を腺腫と腺癌のどちらにおくのか、主膵管型のIPMNの切除線をどう決めるか、IPMN併存膵癌にどう注意するのかなどが今の課題である。とくに分枝型についての非切除例の経過、切除例の標本、切除後経過を綿密に観察・検索し集積する必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008