発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011257496
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77歳男。心窩部痛を主訴とした。上部消化管内視鏡、上部消化管造影で胃体中部後壁に陥凹病変を認め、生検結果は高分化型腺癌であった。腹部造影CTで胃の原発巣は同定不能であったが、リンパ節腫大、他臓器転移は認めなかった。以上より胃体中部後壁の早期胃癌と診断し、幽門側胃切除術及びD1+β郭清を施行した。病理組織学的所見で、粘膜内は高分化型腺癌の所見を呈し、粘膜下層への浸潤部で扁平上皮癌への分化像を認め、腺癌の扁平上皮化生と考えられた。最終病期はT1(SM)、N0、H0、P0、CY0、M0、Stage IAであった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011