はじめての手術手技 どのように教えるか
幽門側胃切除術
中根 恭司
1
,
三木 博和
,
向出 裕美
,
福井 淳一
,
山田 正法
,
道浦 拓
,
井上 健太郎
1関西医科大学附属枚方病院 消化管外科
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
幽門
,
リンパ節郭清
,
胃十二指腸吻合術
,
上腸間膜静脈
Keyword:
Gastrectomy
,
Gastroenterostomy
,
Lymph Node Excision
,
Pylorus
,
Stomach Neoplasms
pp.348-352
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011167751
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癌の占居部位、拡がり、リンパ節転移などの状態によって切除範囲が決定される。治癒(R0)をめざすD2郭清を伴う幽門側胃切除術(定型手術)の適応は、胃癌(T2~T4a)の局在が胃下部(L)または中部(M)のもので、腫瘍上縁から近位側断端までの距離は限局型で3cm以上、浸潤型で5cm以上確保できる症例である。本術式は胃外科における基本術式であり、その手技を確実に行うためには、胃周辺の血管系、リンパ系、神経系などの解剖を熟知することが何よりも大切である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011