手術vs非手術 最新のエビデンスから
消化器疾患 原発性肝癌
井上 陽介
1
,
長谷川 潔
,
國土 典宏
1東京大学 肝胆膵外科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
生存率
,
門脈圧亢進症
,
EBM
,
アルゴリズム
,
診療ガイドライン
,
治療成績
,
無病生存
,
肝動脈塞栓術
,
ラジオ波焼灼術
Keyword:
Algorithms
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Hypertension, Portal
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
,
Practice Guidelines as Topic
,
Evidence-Based Medicine
,
Disease-Free Survival
pp.1477-1484
発行日 2010年12月1日
Published Date 2010/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011072395
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本邦の悪性新生物死亡数で第4位を占める原発性肝癌のうち、肝細胞癌は94%を占め、その腫瘍因子、患者因子に応じて非常に多種多様な治療法が確立されている。しかしその選択に関しての統一見解は未確立である。本稿では、『科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン』(2009年)に沿い、単発、3個以下・3cm以下、3個以下・3cm以上、4個以上、脈管侵襲を有する症例、肝予備能不良例、肝外転移を有する症例に肝細胞癌を分類して「手術vs非手術」について論ずる。手術成績は、当科より報告された肝切除成績を中心に示し、それに対応する非手術的治療の最新のエビデンスを紹介する。
©Nankodo Co., Ltd., 2010