肝癌治療のエビデンスとガイドライン エビデンスの検証とガイドライン
肝癌に対する肝移植
海道 利実
1
1京都大学 肝胆膵移植外科・臓器移植医療部
キーワード:
Alpha-Fetoproteins
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
肝臓移植
,
危険因子
,
腫瘍再発
,
生存率
,
多変量解析
,
EBM
,
診療ガイドライン
,
Acarboxyprothrombin
,
肝動脈塞栓術
,
ラジオ波焼灼術
Keyword:
alpha-Fetoproteins
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Risk Factors
,
Survival Rate
,
Multivariate Analysis
,
Liver Transplantation
,
Practice Guidelines as Topic
,
Evidence-Based Medicine
pp.852-857
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014279932
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肝癌に対する肝移植においては,その性格上,エビデンスレベル1bの論文が皆無であるため,『肝癌診療ガイドライン』2013年版では大きな変更はない.改訂のポイントは,4つのClinical Question(CQ)を2つ,「肝移植前のダウンステージングは肝移植の予後を改善するか?」と「肝細胞癌に対する肝移植の適応基準は何か?」に簡略化した点である.前者に関しては十分な科学的根拠はなく,後者に関してはミラノ基準を推奨するが,腫瘍の悪性度を考慮した拡大適応も妥当と考える.
©Nankodo Co., Ltd., 2014