手術vs非手術 最新のエビデンスから
消化器疾患 胃癌
窪田 健
1
,
佐野 武
1癌研究会有明病院 消化器外科
キーワード:
Cisplatin
,
胃腫瘍
,
腫瘍多剤併用療法
,
腫瘍再発
,
腹腔鏡法
,
EBM
,
アジュバント化学療法
,
ネオアジュバント療法
,
TS-1
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Cisplatin
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Laparoscopy
,
Stomach Neoplasms
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Evidence-Based Medicine
,
Neoadjuvant Therapy
pp.1473-1476
発行日 2010年12月1日
Published Date 2010/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011072394
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日本の胃癌治療は手術を中心に発展してきたが、内視鏡治療およびS-1を軸とした化学療法の進歩に伴い手術の担う役割が変化しつつある。Stage Iでは内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の適応拡大が試みられ、腹腔鏡手術の普及も急速である。Stage II/IIIでは治癒切除後のS-1補助化学療法が標準となり、現在は術前化学療法の臨床試験が進行中である。Stage IV、進行再発胃癌ではS-1+cisplatin(CDDP)またはS-1単独が標準治療として推奨されることとなったが、減量手術の生存率への寄与を検証すべく臨床試験が進行中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010