発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011002909
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71歳女性。患者は下血を主訴に近医を受診、下部消化管内視鏡検査にて2型直腸癌を指摘され、著者らの施設へ紹介となった。入院時、注腸造影にて直腸Ra前壁に台形状変形を来す30×40mm大の2型癌が認められ、その後の精査で右肺癌、腹部大動脈瘤が発見された。以上より、本症例では治療として肺癌手術を先行し、術後3週目に直腸癌・腹部大動脈瘤の同時手術が行われた結果、病理組織学的に肺は腺癌、直腸は2型腺癌であった。しかし、患者は手術から約6年10ヵ月経過で、原因不明の転移性肺癌のため最終的に死亡となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010