心・大血管疾患合併肺癌の治療戦略 大動脈疾患・大動脈浸潤
動脈瘤合併肺癌例に対するステントグラフト内挿術・肺切除同時手術
小池 輝元
1
,
佐藤 裕喜
,
佐藤 征二郎
,
岡本 竹司
,
橋本 毅久
,
榛沢 和彦
,
土田 正則
1新潟大学 呼吸循環外科
キーワード:
肺腫瘍
,
肺切除
,
扁平上皮癌
,
大動脈瘤-腹部
,
腸骨動脈瘤
,
ステントグラフト内挿術
,
胸部CT
,
腹部CT
Keyword:
Carcinoma, Squamous Cell
,
Lung Neoplasms
,
Pneumonectomy
,
Iliac Aneurysm
,
Aortic Aneurysm, Abdominal
pp.293-297
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015206410
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動脈瘤合併肺癌例に対するステントグラフト内挿術・肺切除同時手術の2例を経験した。症例1は74歳男で、腹部CTにて腎動脈分岐部以下に最大短径50.cmの腹部大動脈瘤1を指摘された。右胸水貯溜を指摘され、気管支鏡下細胞診で悪性細胞を検出し、右原発性肺癌、腹部大動脈瘤と診断した。肺切除、ステントグラフト内挿術の同時手術の方針となった。第12病日に軽快退院となった。症例2は72歳男で、胸部CTで右肺の異常陰影を指摘された。精査の胸腹部CTで右上葉に肺野弓リンパ節と一塊となった腫瘤性病変、右腎に腫瘍性病変、左内腸骨動脈瘤を指摘された。経皮的冠状動脈形成術後に、ステントグラフト内挿術と同時手術で肺癌外科治療を先行、その後腎細胞癌の外科治療を行う方針となった。第11病日に軽快退院となった。
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