大腸癌肝転移に対する治療
集学的治療 術前化学療法併用肝切除
辛島 龍一
1
,
別府 透
,
近本 亮
,
石河 隆敏
,
齋藤 誠哉
,
佐藤 伸隆
,
増田 稔郎
,
林 尚子
,
渡邊 雅之
,
馬場 秀夫
1熊本大学 消化器外科学
キーワード:
肝静脈閉塞症
,
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
腫瘍多剤併用療法
,
大腸腫瘍
,
ネオアジュバント療法
,
肝炎-脂肪性
,
IFL Protocol
,
FOLFOX Protocol
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Hepatectomy
,
Hepatic Veno-Occlusive Disease
,
Liver Neoplasms
,
Colorectal Neoplasms
,
Neoadjuvant Therapy
,
Folfox Protocol
,
IFL Protocol
pp.148-152
発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010107221
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全身化学療法の進歩に伴い、切除不能大腸癌肝転移であっても切除可能となる機会が増え、肝切除を施行しえた症例では予後は良好であることが報告されている。肝転移に対するレジメンはFOLFOX(fluorouracil+calcium folinate+oxaliplatin)と分子標的治療薬の併用が推奨され、切除可能と判断されたらすみやかに肝切除を行うべきと考えられる。切除可能肝転移に対する術前術後補助化学療法はEuropean Organization for Research and Treatment of Cancer(EORTC)の臨床試験の結果、欧米で標準治療として確立したが、本邦ではさらなる検討が必要と考えられる。
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