肝切除をめぐる最近の話題
肝シミュレーション技術の現状と展望
松井 康輔
1
,
海堀 昌樹
,
石崎 守彦
,
權 雅憲
1関西医科大学 外科学
キーワード:
肝切除
,
肝機能検査
,
肝臓腫瘍
,
術前診断
,
胆管腫瘍
,
胆管造影
,
放射性核種イメージング
,
コンピュータシミュレーション
,
三次元イメージング
,
Technetium Tc 99m DTPA Galactosyl HSA
,
磁気共鳴胆道膵管造影
,
マルチスライスCT
,
腹部CT
Keyword:
Cholangiography
,
Bile Duct Neoplasms
,
Computer Simulation
,
Hepatectomy
,
Liver Function Tests
,
Liver Neoplasms
,
Radionuclide Imaging
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
,
Multidetector Computed Tomography
,
Technetium Tc 99m DTPA-galactosyl-human Serum Albumin
pp.1172-1177
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013380249
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近年の画像診断技術はめざましく進歩している.なかでも,立体構造を有する肝臓領域においては,その複雑な構造から術前画像シミュレーションは必須となってきている.Multidetector-row CT(MDCT)を用いた肝血流動態に基づく肝切除シミュレーションでは,立体構造の把握や肝切除術式の決定,肝切除容積の測定,残肝機能の評価などが可能である.また,CT cholangiography(DIC-CT)やMR胆管膵管造影(MRCP)から抽出した胆管情報を組み合わせることにより,胆道悪性腫瘍においても肝切除シミュレーションを適応することが可能であり,肝切除術のさらなる安全性を確保するものである.
©Nankodo Co., Ltd., 2013