肝胆膵領域における術前ストラテジー 総論
門脈圧亢進症合併肝癌の術前管理
敦賀 陽介
1
,
神山 俊哉
,
折茂 達也
,
若山 顕治
,
柿坂 達彦
,
横尾 英樹
,
蒲池 浩文
,
武冨 紹信
1北海道大学 消化器外科学分野I
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
胸水
,
術前管理
,
超音波診断
,
胆汁瘻
,
X線CT
,
消化器系内視鏡法
,
腹水症
,
門脈
,
門脈圧亢進症
,
アルゴリズム
,
出血-術後
,
門脈血栓症
Keyword:
Algorithms
,
Biliary Fistula
,
Ascites
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Hypertension, Portal
,
Portal Vein
,
Preoperative Care
,
Pleural Effusion
,
Ultrasonography
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Endoscopy, Digestive System
,
Postoperative Hemorrhage
pp.1223-1226
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015042063
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門脈圧亢進症の原因の8割は肝硬変であり,門脈圧亢進症を伴う肝細胞癌は術後合併症の頻度が高く,欧米では肝切除の適応とはならない.国内でも手術適応は限られるが,術後合併症のリスクを減らすためには,肝予備能の慎重な評価,静脈瘤,側副血行路に対する各種画像検査を用いた正確な評価と術前処置が重要であり,術前より腹水,肝性脳症,血小板減少など門脈圧亢進症の症候に対するきめ細かい管理が求められる.
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