発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010028525
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62歳男性。患者は食道扁平上皮癌術後11ヵ月に嚥下時違和感が出現した。精査の結果、食道癌術後肺転移と診断され、化学療法としてCDDP/5-FU投与を3コース施行したところ、CRが得られた。しかし、その後、S-1投与を2コース行なわれたが、終了後3週目(術後19ヵ月)に腫瘍の再増大が認められた。そのためDOCを3コース施行されたが無効で、術後24ヵ月より化学放射線療法を施行したところ、終了2ヵ月でCRが得られた。以後、治療から14ヵ月経過で放射線肺臓炎を合併したが、症状は咳と微熱のみで対症療法にて改善した。目下、術後57ヵ月、化学放射線療法後31ヵ月間でCRを継続中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009