特集 食道癌の放射線治療
頸部食道癌に対する同時化学放射線療法
江原 威
1
,
安藤 謙
,
川原 正寛
,
尾嶋 仁
,
玉木 義雄
1群馬県立がんセンター 放射線科
キーワード:
Cisplatin
,
Fluorouracil
,
肝臓腫瘍
,
腫瘍多剤併用療法
,
骨腫瘍
,
腫瘍再発
,
食道腫瘍
,
肺腫瘍
,
治療用放射線量
,
治療成績
,
Docetaxel
,
Nedaplatin
,
強度変調放射線治療
,
Kaplan-Meier法
,
放射線化学療法
,
放射線粘膜炎
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Bone Neoplasms
,
Cisplatin
,
Esophageal Neoplasms
,
Fluorouracil
,
Lung Neoplasms
,
Liver Neoplasms
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Radiotherapy Dosage
,
Treatment Outcome
,
Radiotherapy, Intensity-Modulated
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Chemoradiotherapy
,
Nedaplatin
,
Docetaxel
pp.1013-1017
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2016374358
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頸部食道癌に対する同時化学放射線療法(CCRT)について検討した。根治的なCCRTを施行した頸部食道扁平上皮癌26例(男性20名、女性6名、47~81歳)を対象とした。T4が15例と半数以上を占め、III期が大半を占めた。観察期間は全例では中央値17.4ヵ月、生存例では中央値48.5ヵ月であった。初期治療効果はCRが11例、PRが14例、SDが1例であった。全例の2年生存率は47%、5年30%であった。0~II期の6例は全例で2年以上無再発生存した。2年以降に2例の死亡を認めたが、いずれも他病死で、頸部食道癌は抑制されていた。T4では予後不良の傾向はあったが、有意差はなかった。再発は12例(46%)に認めた。局所再発が10例で、8例はT4症例であった。急性期のGrade 3以上の非血液毒性は4例に認めた。1例に治療開始から4年3ヵ月後に急性骨髄性白血病の発症を認めた。
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