知っておくべき消化器手術の再建法
幽門側胃切除術後の再建法
遠藤 和也
1
,
掛地 吉弘
,
佐伯 浩司
,
森田 勝
,
前原 喜彦
1九州大学 消化器・総合外科
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
術後期
,
生活の質
,
Roux-en-Y吻合術
,
幽門
,
胃十二指腸吻合術
Keyword:
Anastomosis, Roux-en-Y
,
Gastrectomy
,
Gastroenterostomy
,
Postoperative Period
,
Pylorus
,
Quality of Life
,
Stomach Neoplasms
pp.815-821
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009274463
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世界初の胃癌手術成功例(1881年)は幽門側胃切除術で、再建はBillroth I法であり、以来Billroth I法は幽門側胃切除術後の再建においてまぎれもなく主役であった。現在ではBillroth I法とその後開発されたRoux-en-Y法の2法が広く採用・認知されているが、Billroth I法は、操作が簡便で生理的などの利点がある反面、縫合不全の発生率および十二指腸消化液の逆流に起因すると考えられている残胃癌発生率がRoux-en-Y法に比べ高いことから、最近の腹腔鏡手術の普及とともにRoux-en-Y法にその主役の座をとってかわられつつある。
©Nankodo Co., Ltd., 2009