体腔鏡下上部消化管手術 体腔鏡下食道癌手術 腹腔鏡下胃癌手術 リンパ節郭清のポイントと再建法
完全腹腔鏡下幽門側胃切除術とRoux-en-Y法再建
稲木 紀幸
1
,
辻 敏克
,
森山 秀樹
,
山田 哲司
1石川県立中央病院 消化器外科
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
膵臓
,
腹腔鏡法
,
Roux-en-Y吻合術
,
網
,
幽門
,
リンパ節郭清
,
アブレーション技術
,
胃空腸吻合術
Keyword:
Anastomosis, Roux-en-Y
,
Gastrectomy
,
Gastroenterostomy
,
Lymph Node Excision
,
Omentum
,
Pancreas
,
Laparoscopy
,
Pylorus
,
Stomach Neoplasms
,
Ablation Techniques
pp.785-792
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015275225
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われわれが行う完全腹腔鏡下幽門側胃切除術におけるリンパ節郭清のコンセプトは,「系統的胃間膜切除」と「内側アプローチ」である.このコンセプトは膵頭部,膵上縁のリンパ節郭清など,郭清すべきすべての領域で共通した剥離可能層をみつけて適切な郭清を行うことにつながる.完全体腔内Roux-en-Y法再建は体型の影響を受けにくく,残胃の大きさに左右されない包括的な再建法であるが,吻合の多さや縫合手技の煩雑さもある.針つき有棘糸の導入は体腔内縫合手技を容易にさせ,安全で確実な再建を促進すると思われる.これらの手技とコツを提示する.
©Nankodo Co., Ltd., 2015