外科におけるcontroversy-誌上ディベート
幽門側胃切除後の再建法 Billroth I法かRoux-en Y法か? Billroth I法
市川 大輔
1
,
小菅 敏幸
,
小松 周平
,
岡本 和真
,
大辻 英吾
1京都府立医科大学 消化器外科
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
栄養障害
,
吸収不良症候群
,
術後合併症
,
生活の質
,
Roux-en-Y吻合術
,
幽門
,
治療成績
,
胃十二指腸吻合術
Keyword:
Anastomosis, Roux-en-Y
,
Gastrectomy
,
Gastroenterostomy
,
Malabsorption Syndromes
,
Nutrition Disorders
,
Postoperative Complications
,
Pylorus
,
Quality of Life
,
Stomach Neoplasms
,
Treatment Outcome
pp.410-412
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017258586
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現行の胃癌治療ガイドラインでは,特定の再建法の推奨は行われていない.当施設では,生理的かつ簡便であるとの理由からBillroth I法を第一選択としてきた.胆汁逆流や残胃炎の発生においてはRoux-en Y法に劣るものの,手術時間や術後体重減少ならびにさまざまな栄養・吸収障害においてはBillroth I法が優れており,今後も引き続きBillroth I法を標準再建法として考えたい.
©Nankodo Co., Ltd., 2017