癌の術後画像診断-合併症と局所再発のチェックポイント- (第5章)胃癌
胃全摘術・胃部分切除術
伊牟田 真功
1
,
山村 定弘
,
山下 康行
,
村上 晴彦
,
土亀 直俊
1熊本大学医学部附属病院 画像診断・治療科
キーワード:
ダンピング症候群
,
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
胃切除
,
局所解剖学
,
腫瘍再発
,
腹部X線診断
,
Roux-en-Y吻合術
,
噴門
,
幽門
,
輸入脚症候群
,
食道空腸吻合術
,
陽電子放射型断層撮影
,
胃十二指腸吻合術
,
腹部CT
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Anastomosis, Roux-en-Y
,
Afferent Loop Syndrome
,
Cardia
,
Dumping Syndrome
,
Gastrectomy
,
Gastroscopy
,
Gastroenterostomy
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Radiography, Abdominal
,
Pylorus
,
Stomach Neoplasms
,
Positron-Emission Tomography
pp.s62-s73
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2013336767
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
胃癌治療ガイドラインによると,主として治癒を目的とし標準的に施行されてきた胃切除術法を定型手術といい,胃の2/3以上切除とD2リンパ節郭清を行う.また進行度に応じて切除範囲やリンパ節郭清範囲を変えて行う非定型手術には,縮小手術と拡大手術がある.縮小手術とは,切除範囲やリンパ節郭清程度が定型手術に満たないもので,拡大手術とは,他臓器合併切除を加える拡大合併切除手術である.このように胃癌に対して行われる手術術式は多様化しており,切除範囲の多い順に,①胃全摘術,②幽門側胃切除術,③幽門保存胃切除術(pylorus-preserving gastrectomy;PPG),④噴門側胃切除術,⑤胃分節切除術,⑥胃局所切除術,および⑦非切除手術(吻合術,胃瘻・腸瘻造設術)がある.
胃切除後の再建法にも様々なバリエーションがあるが,何が最も適切な再建法であるかは決定していない.個々の症例に合わせて術者や施設ごとに望ましいと思われる再建法が選択されているのが現状である.本項では,上記のうち代表的な手術である①胃全摘術と胃部分切除術(②幽門側胃切除術,④噴門側胃切除術),およびその再建法について述べる.
Copyright © 2013, Gakken Medical Shujunsha Co., Ltd. All rights reserved.