外科医が知っておくべきウイルス肝炎の最新治療
B型肝炎移植患者の術前・術後管理
蒲原 行雄
1
,
江口 晋
,
高槻 光寿
,
山之内 孝彰
,
黒木 保
,
田島 義証
,
兼松 隆之
1長崎大学 大学院移植・消化器外科
キーワード:
Ciclosporin
,
Immunoglobulins
,
Mycophenolic Acid
,
肝炎-B型
,
肝臓移植
,
多剤併用療法
,
Tacrolimus
,
周術期管理
,
Entecavir
Keyword:
Drug Therapy, Combination
,
Hepatitis B
,
Immunoglobulins
,
Mycophenolic Acid
,
Tacrolimus
,
Liver Transplantation
,
Cyclosporine
,
Perioperative Care
,
Entecavir
pp.394-398
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009143158
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B型肝炎に対する肝移植は、抗B型ウイルス療法が導入されるまでは肝炎の再燃が重篤な問題であった。高力価HBs抗体含有ヒト免疫グロブリン(HBIG)の併用で肝炎の再燃は抑制され、さらに近年の核酸アナログの登場でより制御が可能な状況になった。しかし、HBIG長期投与や核酸アナログ耐性株の出現など新たな問題も生じている。本稿では、B型肝炎に対する肝移植周術期の実際と問題点について述べる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009