B型肝炎の新たな治療展開
B型肝炎治療モニター B型肝炎ウイルスのcore関連抗原
松本 晶博
1
,
田中 榮司
1信州大学 消化器内科
キーワード:
Alanine Transaminase
,
肝炎-B型
,
B型肝炎ウイルス
,
モノクローナル抗体
,
多剤併用療法
,
Lamivudine
,
Adefovir
,
Entecavir
,
ウイルス薬剤耐性
,
化学発光酵素免疫測定
Keyword:
Alanine Transaminase
,
Antibodies, Monoclonal
,
Drug Therapy, Combination
,
Hepatitis B
,
Hepatitis B virus
,
Lamivudine
,
Drug Resistance, Viral
,
Adefovir
,
Entecavir
pp.653-657
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007346146
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HBV core関連抗原は、pregenomic RNAから翻訳されるすべての蛋白抗原を、共通のモノクローナル抗体により、CLEIA法を用いて同時に測定している。治療前ではHBV DNAとよく相関するが、逆転写酵素阻害薬治療下ではHBV DNAより緩徐に低下し、肝細胞内のcccDNA量の変化を反映することができる。lamivudine長期治療による耐性株の非出現、投与中止後の肝炎の非再燃、および、投与中止または耐性株出現後の肝炎の再燃時期の予測に有用である。adefovirやentecavirなどでも、lamivudineと同様の現象が再現されるかどうか、検討していく必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2007