外科医が知っておくべきウイルス肝炎の最新治療
C型肝炎由来肝細胞癌治療後の再発予防について
久保 正二
1
,
竹村 茂一
,
上西 崇弘
,
田中 宏
,
西口 修平
1大阪市立大学 大学院肝胆膵外科
キーワード:
Interferons
,
肝炎-C型
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
腫瘍再発
,
生存率
,
治療成績
Keyword:
Hepatectomy
,
Hepatitis C
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Interferons
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
pp.387-393
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009143157
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C型肝炎由来肝細胞癌は根治術後も高率に再発をきたす。このうち多中心性再発は併存する活動性肝炎と肝線維化に影響され、インターフェロン治療によるウイルスの除去や肝炎鎮静化によって再発が抑制される。さらに肝機能の悪化防止により再発巣に対する根治的な治療が可能となり、最終的に肝臓関連死亡を減少させる。インターフェロン治療などにより発癌ポテンシャルが制御可能となった、あるいは可能と予測される例では転移再発予防を重視した系統的肝切除の役割が重要となる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009