発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007007026
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造血幹細胞移植後のgraft-versus-host disease(GVHD)を確実に予防することは,移植成績向上において不可欠である.GVHD予防法はカルシニューリン阻害薬が主流であるが,近年は新たな薬剤の出現,造血幹細胞移植法の多様化に伴い多様性を認める.GVHD予防は一定の方法を漫然と投与するのではなく,それぞれの移植条件に合った「予防効果の指標」を設定したテーラーメード治療が必要な時期に来ている.まずはカルシニューリン阻害薬の使用において,移植後の時期をも考慮した目標血中濃度を設定するための臨床研究を進めることが重要ではないかと考える
©Nankodo Co., Ltd., 2006