B型肝炎の新たな治療展開
B型肝炎の治療戦略 Lamivudine
神代 龍吉
1
,
井出 達也
1久留米大学 消化器内科
キーワード:
肝炎-B型
,
多剤併用療法
,
Lamivudine
,
診療ガイドライン
,
Adefovir
,
Entecavir
Keyword:
Drug Therapy, Combination
,
Hepatitis B
,
Practice Guidelines as Topic
,
Lamivudine
,
Adefovir
,
Entecavir
pp.672-676
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007346150
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
lamivudine(LMV)は、慢性肝炎では肝硬変阻止、肝硬変では肝不全の阻止を目的として用いる。またB型急性肝炎の重症例やHBV genotype A感染の場合、あるいは癌化学療法を受けるHBVキャリアにも必要な核酸アナログである。慢性肝炎でLMVが3年以上有効な場合、耐性化の可能性は低く、LMVを継続するが、耐性化したらadefovir(ADV)を併用する。初期HBV DNA高値例やHBV DNAが陰性化しない症例は、LMV耐性化しやすいので、entecavir(ETV)に変更することができる。治療前のHBV DNAが低い症例は、高い症例よりも耐性化率が低いので、LMVも有効である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007