発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009016677
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78歳男性。患者はS状結腸憩室炎、下血にて入退院を繰り返し、その後、胸部圧迫感ならびに黒色便が出現し、緊急入院となった。精査の結果、S状結腸憩室炎による結腸膀胱瘻、回腸瘻と診断され、絶食にて炎症を鎮静化した後、S状結腸および回腸部分切除、膀胱部分切除が行なわれた。病理組織学的に悪性所見はみられなかったものの、術後に発熱と腹痛を認めたため、抗生物質投与と絶食による保存的治療が行なわれた。以後、解熱および症状の回復を認め、患者は術後29日目に軽快退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008