膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の最新知見
病理からみた混合型IPMNのmalignant potential
信川 文誠
1
,
高瀬 優
,
福村 由紀
,
須田 耕一
1順天堂大学 人体病理病態学
キーワード:
分類
,
Hematoxylin-Eosin染色
,
膵管内乳頭腫瘍
Keyword:
Classification
pp.493-496
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008184840
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混合型膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の取扱いや、分枝膵管型IPMNの治療方針においては、残されている問題も多い。サブタイプ別にみると、主膵管型は65%、混合型は60%と、分枝型の29%より有意に腺癌が多くみられた。混合型IPMNのmalignant potentialは、主膵管型IPMNとほぼ同等であり、混合型IPMNは原則的に手術適応とされている。またIPMN分類では、欧米と本邦では組織分類・診断基準に若干の相違がみられ、用語の国際的統一が必要とされる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008