膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の診療の現況
IPMNと他臓器癌の合併
羽鳥 隆
1
,
土井 愛美
,
大島 奈々
,
君島 映
,
古川 徹
,
高山 敬子
,
清水 京子
,
白鳥 敬子
,
山本 雅一
1東京女子医科大学 消化器外科
キーワード:
死因
,
腫瘍-多発性原発
,
消化器腫瘍
,
分類
,
腫瘍-第二原発
,
膵管内乳頭腫瘍
Keyword:
Cause of Death
,
Classification
,
Digestive System Neoplasms
,
Neoplasms, Multiple Primary
,
Neoplasms, Second Primary
pp.1733-1737
発行日 2014年11月20日
Published Date 2014/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015121493
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の20~30%程度には膵以外の他臓器に同時性あるいは異時性に癌が発生することがあるが,その頻度や種類はその国の癌発生状況に影響されるため,IPMNに特別なことではないと考えられる.また,主膵管型や分枝型などの型分類と他臓器癌との相関は不明であり,どの型にも発生する.良性や非浸潤癌のIPMNでは良好な予後が期待されるが,併存する他臓器癌が予後を左右する可能性があるため,手術時のスクリーニング検査や癌検診などを活用した他臓器癌の早期発見,早期治療につなげることが,IPMNの予後をさらに向上させるものと考えられた.
Copyright © 2014, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.