発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008008485
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68歳女性。患者は食欲減退を主訴とした。既往歴として約7年3ヵ月前に早期胃癌に対するD2郭清を伴った3/4の幽門側胃切除術、Billroth I法再建があった。入院時、腫瘍マーカーはいずれも正常であったが、腹部造影CTをはじめ超音波、内視鏡により残胃に発生した粘膜下腫瘍が疑われた。そこで残胃全摘術および膵体尾部・脾臓合併切除、Roux-en-Y法再建を行なった結果、病理組織学的に本症例はは残胃gastrointestinal stromal tumorであった。以後、11ヵ月経過で患者は多発性肝転移を来し、imatinib投与を開始した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007