発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012187910
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胃癌に合併した胃原発gastrointestinal stromal tumor(胃GIST)症例8例(男性7名、女性1名:平均年齢72.3歳)を対象に、同疾患群の特性を明確化する目的で、臨床病理学的検討を行った。その結果、胃GIST病変を摘出標本内でのみ確認したのは5例(62.5%)で、術中発見例は3例であった。その平均最大腫瘍径は6.3mmで、摘出標本内偶発例が小さい傾向であった。また、全例が超低リスクであった。胃癌と胃GISTの同一部位発生は3例(37.5%)であり、全例が胃癌・胃GISTの同時性並存であった。胃GIST再発例はなく、5年生存率は43.8%、胃癌死2例(25%)であり、並存胃癌の予後に依存していた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012