発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008008484
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症例1(29歳女性)。妊娠9ヵ月に吐血が出現し、精査の結果、胃癌と診断された。症例2(34歳女性)。妊娠3ヵ月より上腹部痛を認め、妊娠9ヵ月に胃癌と診断された。両症例とも帝王切開術後、胃内視鏡および胃透視所見にて胃体中部のtype3病変が確認され、幽門側胃切除+D2郭清が施行された。病理組織学的に症例1はTubular adenocarcinoma with mucinous changeで、症例2はPoorly differentiated adenocarcinomaであった。治療はいずれもtegafur・gimeracilの内服化学療法が行なわれており、現在も再発の兆候なく外来で経過観察中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007