発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011328985
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2000年6月~2009年7月に手術を行った胃消化管間葉系腫瘍18例について臨床病理学的に検討した。男女比10:8、平均年齢66.9歳で、13例に開腹手術、5例に腹腔鏡下手術が行われ、胃部分切除のみは15例、幽門側胃切除は2例、噴門側胃切除は1例であった。腫瘍径は平均5.46cmで、高リスク6例、中リスク1例、低リスク9例、超低リスク1例であり、全例治癒切除であったが、4例で再発を認めた。再発例は男3例、女1例、平均年齢は71歳で全例高リスク例であり、imatinibを使用した4例のうち、経過を追跡し得た3例はいずれも結果良好であった。診療ガイドラインによるリスク分類は極めて妥当と思われ、高リスク症例に対する厳重な経過観察とimatinib投与を含めた術後補助化学療法の必要性が示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2011