発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007346129
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74歳女。嚥下困難が出現し、上部消化管内視鏡で食道癌と診断され、術前検査のため施行された腹部造影CTで右腎癌と診断された。上部消化管造影で全周性の壁不整・内腔狭窄を、上部消化管内視鏡で潰瘍限局型腫瘍を認め生検結果は腺癌であった。腹部CTでは胸部下部食道から噴門部にかけての食道壁肥厚、腹部造影CTでは右腎に動脈相で濃染し門脈相でウォッシュアウトされる内部不均一な腫瘍を認めた。一期的に右開胸開腹による胸部食道全摘、脾摘+右腎摘術を施行した。食道病変は中分化腺癌が主体で浸潤部では低分化部分も認めた。術後経過は良好で術後8ヵ月再発しなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007