肝細胞癌切除後の長期成績向上を目指して
再発に対する治療 肝動脈塞栓療法(TACE)
岡崎 正敏
1
,
東原 秀行
,
木村 史郎
,
高良 真一
,
浦川 博史
,
野々熊 真也
,
南 星旭
1福岡大学 放射線医学
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
治療成績
,
肝動脈塞栓術
Keyword:
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Treatment Outcome
pp.564-569
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007209499
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肝切除術後、残肝に出現した肝細胞癌(r-HCC)に対して肝動脈化学塞栓療法(TACE)治療を行った42例を検討した。r-HCCの約半数は術後3年以降に発見されており、(異時性)多中心性発生新病巣の存在が示唆された。TACE治療はr-HCCの予後向上に寄与できるものの、同法治療のみでは永久治癒は不可能と考えられた。肝外側副血行路がr-HCCを高頻度(73.8%)に栄養し、肝両葉の末梢側に無数の小結節が出現する再発形態(23.8%)もr-HCCの特徴の一つであった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007