肝細胞癌切除後の長期成績向上を目指して
再発に対する治療 再肝切除
日高 匡章
1
,
江口 晋
,
高槻 光寿
,
兼松 隆之
1長崎大学 大学院移植・消化器外科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
肝臓移植
,
再手術
,
生存率
,
治療成績
Keyword:
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Reoperation
,
Survival Rate
,
Liver Transplantation
,
Treatment Outcome
pp.570-574
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007209500
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肝細胞癌治癒切除例の5年生存率は50%程度であるが、その生存例の中でも20~30%は再発生存である。再発肝細胞癌に対する治療のオプションはさまざまであるが、局所療法に比べ再肝切除の治療成績が優れるというのが現在のコンセンサスであり、肝予備能、再発部位を考慮し、可能であれば積極的に再肝切除を行うことが望ましい。本稿では、再肝切除の要点、また再肝切除後の再々発例に対する、いわゆるsalvage liver transplantationのタイミングについて概説する。
©Nankodo Co., Ltd., 2007