進行肝細胞癌に対する治療戦略(集学的治療を含めて) 外科的治療
多発肝細胞癌に対する外科治療
久保 正二
1
,
竹村 茂一
,
田中 肖吾
,
濱野 玄弥
,
伊藤 得路
,
倉島 夕紀子
,
青田 尚哲
,
江田 将樹
1大阪市立大学 肝胆膵外科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
腫瘍-多発性原発
,
集学的治療
,
診療ガイドライン
,
治療成績
,
肝動脈塞栓術
Keyword:
Combined Modality Therapy
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Neoplasms, Multiple Primary
,
Treatment Outcome
,
Practice Guidelines as Topic
pp.135-140
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017116840
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多発肝細胞癌に対しては,種々の治療法が選択される.多発肝癌例には多中心性発癌,主腫瘍とその肝内転移,その両者の併存例が存在する.多発肝癌の中でも肝機能が比較的良好で,遠隔転移の可能性が低いTokyo基準(5-5 rule)内症例は術後合併症や手術死亡の頻度が低く,術後累積生存率も同基準以外の症例より良好であった.しかし,多発肝癌に対する肝切除の治療成績は満足できるものではなく,その向上には集学的治療が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2017