肝細胞癌切除後の長期成績向上を目指して
術前治療 術前肝動脈塞栓術(TAE)
和田 浩志
1
,
永野 浩昭
,
丸橋 繁
,
宮本 敦史
,
野田 剛広
,
小林 省吾
,
武田 裕
,
梅下 浩司
,
堂野 恵三
,
門田 守人
1大阪大学 大学院消化器外科
キーワード:
Cisplatin
,
Doxorubicin
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
生存率
,
Mitomycin
,
治療成績
,
肝動脈塞栓術
Keyword:
Cisplatin
,
Doxorubicin
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
,
Mitomycin
pp.497-503
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007209488
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肝細胞癌のさらなる治療成績向上のためには、肉眼的治癒切除後の肝内再発制御がきわめて重要である。これら肝内再発の原因の一つである術前・術中の微小転移を制御する目的で、術前肝動脈(化学)塞栓術(transcatheter arterial chemoembolization:TAE/TACE)が試みられてきたが、予後延長効果を認めるとの報告や肝機能に対する影響などにより有害であるとする報告などさまざまであり、一定の見解は得られていない。本稿では、術前TAEの現況と当科における治療成績について報告する。
©Nankodo Co., Ltd., 2007