発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007069251
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55歳女。腹痛が出現し、下腹部に軽度腹部膨満を認めた。嘔吐を伴うようになり、救急外来を受診した。時折黒色便を認めた。反跳痛、筋性防御は認めなかった。CRP高値、好酸球低値で炎症反応高値であった。腹部CTで拡張した小腸ガス像と回腸末端部に腸管壁肥厚像を認めた。イレウス管造影では回腸末端部に狭窄部を認めた。イレウス管による減圧で症状は軽快したが繰り返すイレウスに対し原因除去のため準緊急手術を施行した。右下腹部傍腹直筋切開で開腹し腹水は認めず、回腸末端より約50cmの小腸壁内に小豆大の腫瘤を触知した。好酸球性胃腸炎は比較的まれな歯冠で診断に苦慮することが多く腸閉塞や穿孔性腹膜炎などで手術の対象となる。秋冷は好酸球性胃腸炎に伴う腸閉塞で小腸切除術を施行した。
©Nankodo Co., Ltd., 2006