癌の術後画像診断-合併症と局所再発のチェックポイント- (第10章)膀胱癌
膀胱全摘出術と尿路変向術
竹内 充
1
,
鈴木 智博
,
内木 拓
,
河合 憲康
,
郡 健二郎
,
伊藤 雅人
,
原 眞咲
,
芝本 雄太
1名古屋市立大学 大学院医学研究科放射線医学分野
キーワード:
回腸疾患
,
病的狭窄
,
結石
,
腫瘍再発
,
鑑別診断
,
X線CT
,
腸閉塞
,
尿管造瘻術
,
尿管通過障害
,
尿路感染症
,
尿路変更術
,
膿瘍
,
ヘルニア
,
膀胱腫瘍
,
膀胱切除
,
リンパ嚢胞
,
瘻孔
,
禁制型尿リザボア
,
外科的ステープリング
,
吻合部漏出
Keyword:
Abscess
,
Urinary Bladder Neoplasms
,
Calculi
,
Constriction, Pathologic
,
Diagnosis, Differential
,
Fistula
,
Hernia
,
Ileal Diseases
,
Intestinal Obstruction
,
Lymphocele
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Urinary Diversion
,
Ureteral Obstruction
,
Ureterostomy
,
Urinary Tract Infections
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Cystectomy
,
Urinary Reservoirs, Continent
,
Surgical Stapling
,
Anastomotic Leak
pp.s168-s185
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2013336779
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膀胱全摘出術は筋層浸潤膀胱癌の標準的な治療法である.骨盤内の解剖は複雑で,手術操作のための展開も容易でないため,本手術は泌尿器科領域の手術の中で侵襲性が高いもののひとつである.膀胱の摘出に伴って何らかの尿路変向術が必ず施行される.尿路変向術は非生理的な状態の尿路を作成するという点で,様々な合併症を生じうる.術後の合併症や再発巣の検索のための画像検査はCTが中心となる.術後画像の正確な読影のためには,膀胱全摘出術・尿路変向術の術式と術後の画像解剖の理解が不可欠である.術後合併症には腹部手術の一般的な合併症に加えて,尿路変向術特有の合併症がある.膀胱癌には有用な腫瘍マーカーがないため,画像診断で再発巣を早期に検出して治療方針の決定に寄与することが画像診断医に期待される.
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