発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007065568
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57歳男。痛風と診断され湿布を処方されたが、その後、発赤と水疱が出現し、右下肢全体の腫瘍へと増悪した。播種性血管内凝固(DIC)及び敗血症を併発し、更に、A群溶連菌感染症も認めた。右下肢のデブリドマンを予定したが、多量の吐血で出血性ショックとなり、胃ファイバースコープで十二指腸潰瘍からの動脈性出血を認めた。内視鏡的止血術を施行し、全身状態安定後、右下肢の壊死性筋膜炎へのデブリドマンと対側大腿部からの皮膚移植術を行った。溶連菌は消失したが緑膿菌とメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の定着を認めたため、連日創部処置を行い、細菌感染が治癒後はリハビリテーションを開始した。退院後は外来通院となり、右足関節の軽い拘縮のみ認め、歩行及び自動車の運転も可能である。
©Nankodo Co., Ltd., 2006