発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006198940
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膠原病患者の消化管穿孔症例9例を生存群5例と死亡群4例に分け,予後規定因子を比較検討した.その結果,1)年齢,性別は有意差を認めなかったが,術直前のステロイド投与量は死亡群で多い傾向にあった.2)死亡群では消化管穿孔の発症から手術に至るまでの時間が長い傾向にあり,術直前のAPACHE-IIスコアが有意に高かった.3)穿孔部位は両群間で有意差を認めず,いずれの症例も穿孔部位を切除し,洗浄ドレナージを行なった.4)術後合併症は全体で8例(88.9%)と高率に認め,死亡群では縫合不全,腸管穿孔,腸瘻脱落,敗血症など重篤な合併症であった
©Nankodo Co., Ltd., 2006