発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005268579
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Crohn病膿瘍合併例ではしばしば治療に難渋する.当科でのCrohn病手術181回のうち膿瘍が手術適応であったものは13例(7.2%)であった.膿瘍の診断には造影CTがもっとも有効であり,待機可能であるか否かの判断が重要である.右側結腸までが原因腸管の場合,保存的治療に対する反応は良好であったが,腸腰筋内膿瘍と骨盤内膿瘍症例では保存的治療が無効であった.治療は,早期に膿瘍のドレナージを行い,病変腸管の切除を行うことを原則とする.状況によっては早期に手術を施行して1期的にドレナージおよび原因腸管の切除を施行する
©Nankodo Co., Ltd., 2005